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1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2

  • 村上 春樹
  • 新潮社
  • 2009/05/29
  • ハードカバー ASIN: 4103534230
  • 定価: ¥ 1,890
  • 価格: ¥ 1,890
  • Amazon.co.jpランキング: 223 位
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  • 1Q84 BOOK 2のレビュー

    4 これってクトゥルー神話系ですか?

    村上春樹の長編小説は初めて読んだのですが・・・
    「まるであの映画みたいですね。」
    「ジョン・カーペンターの『マウス・オブ・マッドネス』」
    「そうそう、それそれ。サム・ニールが保険会社の調査員をやってるんですよ。それでユルゲン・プロホノフがベストラーのホラー小説家で、彼の描くフィクションだと思っていた向こう側の怪物の話は実は本物で、彼が書いた小説が出版され大衆に読まれることで世界が変容してゆく。サム・ニールも彼に関わることでそれに一役買っていたってやつ。そういやあの人も自動車で寝ちゃってて、目が覚めたら別の世界にいたんだっけ。監督本人が作曲の音楽が好きだったな、かっこよくて。」
    とまあパロッてみましたが・・・I couldn't help it.
    その気で読めば意外とラグクラフト系のオカルト陰謀ものっぽくて、個人的にはそのバリエーションのひとつとして結構楽しめました。

    5 今まででナンバー1の村上春樹作品です。

    切ない、苦しい表現が満載で、
    胸を詰まらせながら読みました。
    ここまで感情移入させて読んだ村上春樹の作品は初めて。
    30代に入り、私も人間として少しは経験値が上がったのか。
    村上春樹の良さがようやく分かるようになったのかもしれません。

    book2で印象に残っているのは、以下。


    天吾の腕に抱かれたいと彼女は思った。彼のあの大きな手で身体を愛撫されたい。
    そして彼のぬくもりを全身に感じたい。
    身体を隅から隅まで撫でてほしい。そして温めてほしい。
    私の身体の芯にあるこの寒気を取り除いてほしい。
    それから私の中に入って、思い切りかきまわしてほしい。
    スプーンでココアを混ぜるみたいに。ゆっくりと底の方まで。
    もしそうしてくれたなら、この場ですぐに死んだってかまわない。本当に。


    20年ピュアに思い続けてきた天吾に、
    自分の命を差し出した青豆のこの表現。
    「この場ですぐに死んだってかまわない。本当に。」の表現に、
    すごい、、、と圧倒されました。
    ここまで無条件に人を愛するって素晴らしい。

    3 ううむ…

    村上春樹という作家は前々から気になっていました。長編小説ということもあり、つまらなかったら、という不安はありましたが1Q84という小説は馬鹿売れしてましたし、ニュースにもなるくらいだから面白いんだろうな、と思い購入。
    1から読んでいて思ったことは何でもかんでも性に繋げるなあ、ということ。何でもない文章でもその帰結には性に関する言葉が用いられていて、正直あまり気分はよくありませんでした。
    露骨な性的表現も気になりましたし、小学生の時から20年も相手を思い続けているのもいやありえないだろ、と。しかもお互いがお互いを!
    特殊な幼少期を過ごしているとはいえ、一人の相手をずっと思い続けていられるものなのか、と。
    主人公2人とも性的には自由な感じで、とっかえひっかえ相手を変えて空白を埋めている(いた)ようですが、それもどうなの、と。
    兎に角1から性的描写の多さにはうんざりしてました。

    文章も読みやすいのですが、ダラダラと続けている感じ。
    ストーリー自体もあまり魅力は感じなかったかな…。
    ただここまで読んだので、最後に何かあるだろうと期待して3を読もうかと思います。
    村上春樹というベストセラー作家のブランドがついた本としては、しっくりこなかったかな、と思いました。

    5 ビッグブラザーとリトルピープル

    オーウェルの1984にはビッグブラザーが出てくる。

    春樹の1Q84にはリトルピープルが出てくる。

    この2つにはなんらかの関係があると考える評者が多いが、私はそうは思わない。

    リトルピープル自体が著者の造語であるかにとらえる評者が多いが、私はそうは思わない。

    私はリトルピープルという概念を著者の作品以前に本で読んだことがある。

    その本はエジソンの伝記だった。

    リトルピープルについてエジソンと著者の考えに思いを馳せてみることだ。

    それは寝苦しい真夏の夜の良き友となりうるだろう。

    4 何処に向かっているのだろう

    少しずつ伏線が解き明かされていき、
    天吾と青豆が少しずつ近づいて行く。

    眼に見えない自分自身の心と葛藤しているような、
    自分の中の光と影を見つめるような感じを覚えた。

    少し暗示的に同じ言葉を繰り返されるのが、
    くどいという気もした。
    せっかくの、はっとさせられるような言葉も、
    くり返し効果を狙っているのかもしれないけれど、
    私には、繰り返されるたびにその言葉の感動が、
    あせていくように感じた。

    大事な言葉、キーになる言葉は、繰り返すこと以外でも
    読み手の心に残すことは出来るのではないかと思う。
    私にはわからない何か意図があってのことなのかもしれないけれど。。。

    ただ、先が気になって、あっという間に読み終えてしまった。
    そして続きも気になる。



    (2010.6.8読)


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